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第4講その1 人称変化

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humans

誰が言うかで変わる

英語に「三単現のs」というものがあったのを覚えているでしょうか。

「三単現」というのは、「三人称」・「単数」・「現在」の頭文字を取ってくっつけたものです。主語が「三人称」かつ「単数」で、動詞が「現在」のときに、動詞にsがつくんでしたね。

三人称というのは、主語の種類を指しています。一人称が「わたし」、二人称が「あなた」、三人称は「それ以外」です。したがって、「彼」とか「彼女」とか「それ」とかのことです。「単数」は、一人ということです。「彼ら・彼女ら・それら」ではなく、「彼・彼女・それ」のことです。

現在というのは、今のことを話すときに使う動詞の基本形でしたね。しかし、過去のことを話すには過去形を使い、今進行中のことを話すには現在進行形を使いました。

3つの条件は、それぞれ「一人称・二人称・三人称」、「単数・複数」、「現在形・過去形・現在完了形…etc」という、複数の組み合わせがあります。つまり、英語では「三単現」のときだけ、動詞にsという語尾をつければよかったのです。

実はフランス語では、この3つの条件のすべての組み合わせで、それぞれに特別な語尾をくっつけなければいけません。「三・単・現」にも特別な語尾が必要ですし、「一・単・現」にも特別な語尾が必要ですし、「二・複・過(過去)」にも特別な語尾が必要です。

絶望的暗記

3つの条件を一覧にすると以下のような感じになります。

  1. 人称
  2. 時制(+法)

さて、ちょっとした算数をやってみましょう。

「人称」は「一人称・二人称・三人称」の3つ。「数」は「単数」と「複数」の2つ。「時制」は、「現在・半過去・複合過去・大過去・単純未来・前未来・条件法現在・条件法過去・単純過去・前過去・接続法現在・接続法半過去・接続法過去・接続法大過去」の14個!?。

3×2×14で、84。んんん?、一つの動詞の変化形が84個。さらに、動詞変化のパターンは、規則動詞が2種類、不規則動詞は、約80。計算を簡単にするために80としましょう。

84×82=約7000。あれあれ?、約7000個の変化を覚えなきゃいけない?。待て待て、単語7000個覚えるのだって大変なのに、それに加えて動詞の変化形を7000個覚えなきゃいけないだって!!!

絶望。やめたくなった。よしやめよう。

待て待て待て。人間が話す言葉なんだから、そんなに覚える必要があるわけない。フランス人が、日本人より記憶力に優れているなんてことは、ないない。

少し計算のずるをしました。上で挙げた14の時制のうちいくつかは古風で現在は使わず、そのうちのいくつかは、英語の現在完了のように「have」+「過去分詞」のような形になるので、実質的に「have」の変化と「過去分詞」を覚えれば大丈夫です。

細かい話しをすると脱線してしまうので、ざっくりいうと時制は4つに減ります。ですので、最終的な計算は、

3×2×4×82=約2000。うむ、全然減ってないではないか(●`ε´●)

実はもっと減ります。82パターンとはいいましたが、そのうちのいくつかはほとんど似通っていて、微妙なマイナーチェンジがあるだけです。もうわ私の感覚ですが、だいたい20パターンとしておきましょう。2000が4分の1になって、500!。だんだん太刀打ちできそうな数字になってきました(いやまだ多いだろ)。

今回あつかうのは3つの条件のうち、1の「人称」と、2の「数」です。3の「時制」はまた次回にまわします。このあとの語感や語尾の話を踏まえると、実は500がもっと減っていきます。

だらだら書いていたら長くなったので、続きは次の記事にします。

[続く]

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