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第3講 ことばの順番

4 min read

SVO

フランス語の語順はSVOです。

これ以上あまり言うことも無いのですが…

せっかくなので、他の言語と比較してみましょう。

日本語の語順は何でしょうか。SOVですね。

そもそも主語があまり出てこない日本語ではOVで事足りることも多く、わたしたちにとっては、母語であるのでその語順に気を配ることも少なく、普段はあまり意識しません。

ドイツ語なんかは、その実SOVであるとも言われます。主文だけはSVOなのですが、副次的要素は基本的にSOVです。わたしも少しだけドイツ語を勉強しますが、日本語と同じでやりやすいはずだと思いきや、ラテン文字で書かれている言葉は全部SVOだろうと、脳みその髄の髄までインプットされているため、逆にやりにくいです。

さて、繰り返しますが、フランス語の語順はSVO ! SVO !です。よかったですね。英語となんらかわりありません。

例外ー「ジュテーム」と「ジュレーム」

が、ときどきSOVになるので、注意です。

みなさんも、「ジュテーム」というフランス語が「あなたが好き」を意味することはご存知かもしれません。これは実は、SOVという語順になっています。

英語の対応物を逐語的に当てはめると、I you Loveとなります。

この語順になるのは、本当に一部の状況だけです。本当に一部の状況だけなのですが、出現頻度は割と多いため、総合的に考えればそれなりに重要です。

しかし、改めて言っておきますが、フランス語はSVO ! SVO ! それほど気にする必要はありませんが、少しだけ注意してねくらいのことです。

どういう状況でSOVになるかというと、目的語が代名詞のときです。「ジュテーム」の場合、「あなた」という代名詞が使われるため、SOVの順番になります。

あとは、「ジュレーム」という洗剤だか柔軟剤だかのブランドを知っているでしょうか(追記:シャンプーでした)。知らなくても大丈夫ですが、ほとんど「ジュテーム」と同じですね。これは英語に対応させると、I it Loveです。ここでも、「それ」という代名詞が使われるので、SOVの順番になります。

ただ、やっぱりフランス語はSVO ! 目的語が代名詞でない、普通の名詞であれば、SVOです。語順に関しては、英語とほぼ同じと覚えておきましょう。

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